介護職が地元で就職する際の問題と改善案

介護職として仕事をしている人の中には、最終的に地元で就職したい、地元に介護で貢献したいと考えている人も少なくありません。そのため最初は都会の介護施設で経験を積んで、ある程度キャリアアップをして地元に帰るという人もいるようです。ただこのように最終的に地元で介護職としての仕事をしたいと考えていても、過疎化している地域や介護サービスの技術や知識が充実していない地域ではなかなか介護職が定着しにくいという問題を抱えています。結果的に地域の慢性的な人手不足を解消できず、再び都会に戻ったり別の仕事を探すという人も少なくありません。

このような問題の背景には、慢性的な人手不足による過剰な期待が挙げられています。若者が少ない地域が地元という人の場合は戻ってきて早々に即戦力として期待されますし、それに応えたいと思っても人手不足の状態によっては過剰な技術や知識、サービスを求められる可能性がありますよね。特に地元の場合はある程度身知っているという親しさから無理を押し付ける人もいますし、固定的な社会階層があると断ることも難しいです。また過疎化している地域では高齢者そのものの数が少なくても僻地で生活していたり寝たきりだと時間がかかってしまい、ほかの高齢者の介護サービスになかなか入れないということもあります。

もちろん地元によっては人手不足であっても介護職として戻ってきた人を歓迎してくれる人も多いので、改善策としては地元民であることを利用して多くの人を巻き込むことが挙げられています。そうして自治体なども含めて地元を変えていくことが、個人でもできる必要な改善策だと言われているようです。